第２の心臓「ふくらはぎ」

人間の体は心臓から新鮮な動脈血を全身に行き渡らせることで酸素や栄養分を隅々の細胞に届けています。同時に二酸化炭素や不要物を回収し静脈血となって心臓に帰り、肺で再び新鮮な酸素を吸収して心臓から全身に行き渡らせる流れを繰り返しています。

この流れを心臓だけで賄うのは無理があるため、静脈として心臓に戻る流れについては「ふくらはぎ」が大きな役割を果たしています。足先まで行き渡った血液を心臓に返すために、成人であれば１メートル以上も押し上げる必要があります。心臓の押し出す力だけではとても及びません。「ふくらはぎ」の筋肉が収縮し静脈血を心臓に返そうとする力が加わって初めてスムーズな血液循環を保つことができます。「ふくらはぎ」が第２の心臓と言われているのはそのためです。

とは言うものの、そのためには「ふくらはぎ」の筋肉がいつも力強く動いている必要があるわけですが、それも普通の人にとってはなかなか難しいことです。歩くことも減り、移動も自動車や電車で座っていることが多く、仕事中は机に向かってＰＣ操作、家事をして立ってはいても、下半身の移動はそれほど多くないので「ふくらはぎ」はむしろ硬直してしまいがちです。最近よく耳にする「エコノミー症候群」も長時間の飛行で座ったままの下半身の血行が悪くなり、血栓ができてしまうことが原因と言われています。

日頃から意識して歩く、自分で「ふくらはぎマッサージ」を行なう等「ふくらはぎ」の手入れをしておく事が全身の血液の流れを整え健康で快適な毎日につながります。

国分寺サマー整体院では、特に「ふくらはぎ」と足先の施術を丁寧に行うことで血流の改善を促すことを大事にしています。

人間は１歳前後で立ち上がり歩き始めます。それから毎日無意識の中で歩き続けてきているわけで、足の裏は全身の体重を受け止め「ふくらはぎ」は第２の心臓として静脈血を心臓に送り返す役割を黙々と果たし続けています。どんな鉄人でも筋肉が硬直してしまうのは当然です。でもその割に腰痛や肩こりなどに比べ「ふくらはぎ」のコリや足の裏の疲れを訴える人はあまり見かけません。実は痛みとしては腰痛として表れていますが、原因は「ふくらはぎ」のコリから来ているというケースも少なくありません。

「こむら返り」と言われる「ふくらはぎ」がつっしまう状態を経験された方も多いと思いますが、これは「ふくらはぎ」が警告を発していると考えれば分かりやすいと思います。第２の心臓としての働きに疲弊しきって、だんだん血流が悪くなりつつあるぞ、今のうちに何とかしておかないと全身に影響が出てくるぞ、と教えてくれているということです。

セルフケアーで改善できればそれに越したことはありませんが、そもそもどうやってセルフケアーをしたらいいの、とにかく当面の状況は改善したいんだけど、という方は是非当院にご連絡ください。「ふくらはぎ」と足先はもちろん、腰痛や首肩痛等についても同時に丁寧な施術を行うことで全身の血流を改善します。もちろんそれぞれの患者さんに適した手軽なエクササイズについてもご提案させていただきます。

「ふくらはぎ」は第２の心臓　これは大事なキーワードです。